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ハハコグサ

ハハコグサ(母子草)Gnaphalum affine

 キク科ハハコグサ属。全国の道ばたや畑、土手の日当たりのいい場所に自生する多年草。草丈15〜40cm。花期 4〜6月。

 春の七草の一つで、9世紀にはすでに「母子草」として記されている。

 オギョウ、ゴギョウとも呼ばれ、餅やかゆに入れるなど食用にもされた。

 葉は細く、全体に綿毛で覆われて白っぽく見え、手触りも柔らかい。同じように柔らかで綿毛の生えた茎の先は短く分かれ、その先に黄緑色から黄色の小さな花がたくさん、固まってつく。

 この小さな頭花の一つ一つが、膜のような総ほう片に包まれ守られている。中心に筒状の両生花が少数あり、まわりに細い糸状の雌花がたくさんあって、どちらも実がなる。

 優しく穏やかなジェスチャーに対し、ロゼットを作って冬を越す持久的なたくましさもある。

 柔らかく暖かな手触りの花は大地にとても近く咲く印象がある。花の色が黄緑から濃い黄色なのも興味深い。花色に緑のかかる花は、とりわけ「母なる緑の大地」との関係が深いとされる。 

 早くに定着した名前の「母子草」は、日本人にとっての「母親」のアーキタイプを探る上での重要さを示していると考えられる。

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